戸建の内装は木部が決め手
平成1ケタ台の戸建物件をリノベーションする時は木部塗装の修正が決め手であると言う話。
現在売りに出されている新築戸建て物件のいわゆる木部(建具や巾木、手摺りなど)は、工業生産品が使われていることがほとんどです。
工業生産品の良いところは、品質が安定していて傷や汚れに強い事です。
それに対して工業生産品の悪いところは、木が持っている本来の味わいがないところでしょうか。。
この工業生産品の木部とは、木で出来てはいるのですが、木の模様を印刷したシートでラッピングした、見た目が半永久的に劣化しない木なのです。
今、世の中で売りに出されている平成1けた台の戸建物件の多くは、木部に手作りのほんものの木の部材が使われていることが多いと思います。
これらは、木が持つ本来の味わいやぬくもりが感じられる事はメリットなのですが、品質は一定ではなく、傷に弱いと言うところがたまに傷。
現在新築を供給している戸建業者は全て、お客さんからのクレームを最小限に抑えるために、木部には品質が一定である工業生産品を使っています。。
平成ヒトケタ時代、こういった手作り感あふれる木部を採用した物件のオーナーさんの中には、所有期間中にメンテを行わなかったことで傷だらけとなり、もう使い物にならない、と思い込んでしまっている向きもあるようです。
ところが、このような木部の多い物件は、ちょっとした一手間をかけるだけで、現在売り出されている新築戸建てにはない、独特の味わいのあるレトロでかつモダンで落ち着きのある本物の空間へ蘇らせることができます。
まさに平成1ケタ台の戸建物件のDIY は、木部塗装の修正が決め手になります。
戸建の木部にはこいつを塗れ!
あなたが物件の中に入って部屋を見渡した時、木部の端っこや、角の部分が擦れて白くなっているだけで、部屋全体が古ぼけたイメージに感じたことってありませんか?
私が今回平成1けた台物件を購入し、悩まされた木部の塗装部分の補修で力を発揮したやり方をご紹介します。
それは、水性ウレタンニスの二度塗りです。
この水性ウレタンニスの二度塗りによって、空間がバラ色になりました。
こちらがビフォーアフターの写真です。
いかがですか?
クロス張り替えをしている職人から、諦められていた木部の復活を、素人DIY のスキルだけで果たす事ができたのです。
やり方は簡単。
1. 気になる木部全体に240番のペーパーヤスリをかける。
2.白みがかったところを中心に全体をまんべんなく水性ステインで塗装する。
3.水性ウレタンニスを塗って乾燥させる。
4.乾燥したら400番のペーパーヤスリをかけてからもう一度水性ウレタンニスを塗る。
以上、4ステップです。
水性ステインは床の補修で紹介したホームセンターで500円くらいで売っているものです。
この水性ステイン、傷になっているところに塗ると黒ずみ、そうでない所には薄く着色します。
全体を一様に塗りつぶすのではなく、この経年化したまだらな仕上がりが逆に本来木が持っている温もりと感じられるような仕上がりになります
ニスも塗料も水性のもので十分です。危険もないし、匂いも嫌じゃない。余ったら水に流して大丈夫。
このやり方だけで、ドアの枠に限らず戸建の中にある木部の全てを復活させることができました。
和室の枠がある場合は、塗料を使わずヤスリをかけてからニスを塗ってしまえば良いでしょう。
とにかく、この水性ウレタンニスはDIYにはなくてはならないツールだと思っています。
ニスを二度目に塗る前に、軽く400番のヤスリをかけて慣らしておく、というのも仕上がりを良くする上で大事なことのようです。
どっかのホームページで見た受け売りで実施しましたが、仕上がり後の肌触りはスベスベで上質な感じがしました。