新日軽玄関ドアのカギはアルファで昔に廃盤
今回、私の戸建物件には新日軽(現在リクシル)の玄関ドアがついています。いろいろ調べてみると、平成1桁の時代には同社のコンポーレという玄関ドアシリーズが流行っていたそうです。
しかし、現在コンポーレは廃盤であり、そこにつけられていたカギはアルファの「CW3」というこれまた廃盤のケースロック(ハンドルラッチとシリンダーカンヌキが一体になってドアの内側に収まる箱状の機構のもの)が収まっていました。
ラッチの経年劣化でレバーハンドルが垂れ下がる、などの記事があちこちに散見されました。
しかし、ドアもカギもいずれもとっくの昔の廃盤になっており、インターネットで探しまくっても、「鍵の代替品はなし」とのこと。
このアルファCW3というケースロックですが、当時コンポーレ用に開発された商品であり、バックセット(レバーハンドルの芯からドア小口までの距離)が44㎜という、かなり特殊な形状をしている上、ケースロック自体の収まる奥行きが狭いため、あてはまる商品は見つかりにくいという状況でした。
背筋にヒヤッとするものを感じながら内装をやってくれた工務店にもカギの相談をしてみました。すると、「できるかどうかはわからないですが、総額10万ちょっとで取り扱った経験はありますよ。」というあやふやなことだったので、半分以上あきらめながら念のため見積を頼んでみたのですが、1か月以上たっても連絡がありません。。
自分でも「アルファCW3 交換」などのキーワードで検索しまくったのですが、全然有効な情報にヒットできず、8割方あきらめかかっていました。
アルファCW3の代替品発見!但しドア加工が必要。
いよいよ、ドアの枠ごと交換せざるを得ないのか、、そうなると最低でも40万はくだらない投資になってしまいます。
どこを見てもアルファCW3の代替品は発見できません。ヤフーなどのショップで新品のCW3を念のため探してみたところ、なんと、132,000円で出品されているではありませんか!!
当時は2000円程度で売られていたものらしいのですが、今や完全にプレミアがついているような希少品です。
希少品だといっても新品にしたところでカギ自体の防犯性能は古いまんまだし、金額的にはドアの交換よりはましだとは言え、前向きな要素がまるでありません。
物事には潔さも必要だ、いよいよとなったら、ドア交換と行くか、、、などと考えながら、検索キーワードを変えて検索してみたところ、
「コンポーレ 鍵交換」で、使えそうな情報が出てきました!!
うれしいことに、バックセット38mmの美和ロックの商品でできそうだとのこと。
その名は「MIWA U9LA-1」。
ただし、シリンダーとハンドルの位置がアルファのものとは異なるため、MIWAを設置するにはドア加工が必要になるのです。
なんでもDIYで解決してきた私ですが、これに関しては自分ではまずできません。
そこで、たまたま見た記事が「カギの救急車」の地方のお店の方のブログだったので、地元千葉県のカギの救急車さんに恐る恐る電話で相談したのです。
すると、
「4万円ちょっとでできますよ~!」とのこと!!
というわけで、拾う神に出会えたおかげで、ドア交換の10分の1の値段でカギの交換ができました!!
所要時間約1.5時間でこの通り。
DIYの達成感は今回の物件ではかなり経験してきた私ですが、この鍵交換の達成についてはプロの救いの手によってもたらされた安堵感であり、同様の脳内ホルモンが分泌し、多幸感に満ち足りた時間を過ごすことができたこの週末の私でした。。
ということで、同じ、元新日軽の廃盤になった玄関ドアの「コンポーレ」に付いている「アルファCW3」とうケースロックの交換で落ち込んでいるあなた!
ネット検索すると「廃盤 代替品なし ドア交換必要」などの文字が現れたり、ネットショップでバカ高いプレミアムが付いているのを見たりして落ち込んだり、レバーハンドルが垂れ下がっているのを見ながら、ドアごと交換しなくちゃならないのか、、などと思い煩う必要はありません。
美和ロックの「U9LA-1(バックセット38mm)」が物理的に対応可能でした。
この鍵は比較的防犯性能が高い上、今後賃貸人が入れ替わったら、それこそDIYでシリンダーだけ交換すれば良いので安上がりです!
このU9LA-1は楽天などで見ると8000円程度で売っていますが、現地でドア加工の現場を見ると、まさに神業!絶対に自分ではできません。
失敗したらそれこそドア交換w そして時は金なり。間違っても自分でやろうなどとは思わずに、近所のカギ屋さんを探して依頼するとよいでしょう。