物件引き渡し時の注意点

物件の引渡しが受けられない!

物件の引渡しが受けられない事件が勃発しました。

昨年末に契約した2棟目の築40年の戸建物件なのですが、売主さんの息子さんが引渡前日に急病で入院の事態になり、急遽引渡日が延期になったのです。

仲介業者の担当者から話を聞いていると、結構重傷の模様でした。

売主さん本人は介護施設にご入居で、引渡には息子さんが起こしになるという段取りだったらしいのですが。。。

段取りのふたを開けてみると、引渡当日に売主本人が不在で代理人のみが出席して実施するということが、仲介業者から司法書士へ伝わっていなかったのです。

仲介業者担当者の熟練度が低い

街場の不動産屋さんだと、決済引渡に慣れていない人が段取りを適当にやっている場合があります。

仲介業者の熟練度が低いと、初歩的なミスで契約がブレイクしてしまうことがあります。

今回の場合、司法書士が本人確認をする必要があることを、この担当者が把握していなかったのです。

そもそも売主本人が引渡当日に出席できない予定だったのなら、司法書士が予め本人に面談して本人確認を行っておく必要があったんです。

犯罪による収益の移転防止に関する法律により、この法律に定める「特定取引」に含まれる不動産売買を行う場合は司法書士が本人確認及びその記録を作成する必要があります。

今回はたまたま代理人の息子さんが重病で倒れられたから変な形で引渡当日を迎えずに済みました。

ですがもし、あのまま当日を迎えていたら完全にこの契約は仲介業者のせいでブレイクしていたでしょう。

売主さんの代理人が急病で倒れられたのはどうしようもないことです。

問題はそのことで露呈した仲介業者の担当者が、隠れていた自分のミスに対して知らんぷりをしていることなのです。

結果何も起こらなかったのだから、結果オーライでいいのでしょう。

しかし、私は血の気が引く思いをしたのと同時に、これまでも何かとミスの多かったこの担当者への怒りがふつふつとわいてきました。

そこで今回の段取りに関するミスを電話でそれとなく担当者に指摘をしたのですが、

「う~ん、おかしいですね~」

ととぼけた態度を取りました。

改まって詫びの一つも言えやしない。

まあ、年のころで言えば60手前のオバサンです。話を聞いていると賃貸の客付けがメインなので売買取引の熟練度は極めて低いのです。

そのくせ、プライドだけは高く、人が指摘をするとすぐに知ったかぶりで話をかぶせてくる。

いつもそんな感じの対応をされてきたものですから、私は今回とぼけられて電話口でブチ切れそうになったんですが、怒りをぶつけても何も問題は解決しないので、寸でのところで思いとどまりました。。。

それよりも、とっとと用件を伝え終わったら話を切り上げ、大急ぎで融資してくれる金融機関に電話で引渡延期を伝え、火災保険会社へも開始期日変更の手続きの連絡をしました。

司法書士の先生は完全に呆れていましたが、今回の、下手をすると物件の引渡しが受けられなくなる危機は、引渡日を約3週間先延ばしにすることで各方面のスケジュール調整がついて、山を越えることができました。

工事業者の見積出しにも時間がかかることだし、まあ、前向きに考えて引き続き取り組んでまいります~

ここに書き出して、少しすっきりしました

あなたもいい加減な業者の担当にはくれぐれもご注意くださいませ。

ありがとうございました。

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