不動産投資で独立するには年収いくら必要か？「月100万円」「年収1000万円」などと言われていますが、いくらあれば独立が失敗しないのでしょうか？
サラリーマンの不動産投資の目的
サラリーマンが不動産投資をする目的には、人によっては、老後に不足する2000万円問題があるかもしれません。
2019年に金融庁が出した当時の報告書によると、夫65歳以上・妻60歳以上の無職の夫婦世帯で、年金収入20万9千円／月に対して支出が26万4千円／月で、毎月5.5万円の不足分が生じるらしい。
その場合、20年間で約1,300万円、30年間で約2,000万円の不足が発生すると発表されています。
いきなりまとまったお金で2000万円が必要になるのではないんですね。
毎月5.5万円の収入を確保するために不動産投資をやるのならば、「500～600万円の戸建を1戸」「現金で」やっていれば、十分に実現できるわけです。
では、果たして、多くのサラリーマンは老後の心配だけで不動産投資を志しているのかというと、自分も含め、周りの話を聞いていてもそうではありません。
そう、サラリーマンが不動産投資をする目的は、「独立」「経済的自立」です。
老後の心配は不動産投資の一歩目で払しょくできるでしょう。だからサラリーマンが不動産投資をする真の目的は、雇われの身から抜け出し、経済的自由を手に入れたい。これに尽きるのではないでしょうか。
不動産投資でいくらの収入があればサラリーマンを辞めてよいか
不動産投資を始めてから考えるのは、一体いくらの収入があればサラリーマンを辞めてもやってゆけるのか？ということです。
不動産投資の本を読んでいると、「最低でも1000万円のキャッシュフローを目指せ。それから先が拡大のステージになる。」、「税金分を考えたら月額100万円のキャッシュフローがないと意味がない。」などと書かれています。。。
こういう不動産投資本の記事を読んでいると、「最低年間1000万以上は欲しいし、サラリーマンを辞めると損しそうだな・・・」と不安ばかりが募ってきます。
不動産投資でいくらの収入を目標にしてがんばれば、サラリーマンを卒業できることになるのでしょうか。これがわかれば、目標を決めて、お酒や交際接待を控え、まっすぐ家に帰りつつひたすら種銭を作るモチベーションが保てるというものですね。
不動産投資での独立を前に考える事
不動産投資で独立をするなら、投資本の受け売りではなく、真剣に考える事が大事だと思います。
実は、現在私も本年55歳にして、会社を辞めて独立しようと思っているんです。
そうです。私も会社を辞めるために、不動産投資を始めました。
「55才ならば定年まであと5年なんだから、ちょっと我慢して給料もらっておいたほうが得なんじゃない？？」
行きつけのすし屋の大将から言われました。
しかし、戸建のDIY、再生、賃貸付けを経験し、
「これが本当に自分の人生でやりたかったことだ」
ということに気づいてしまったのです。
一番大事なのは、それが、
本当にやりたいことなのかどうか。
会社という安心な箱を飛び出し、リスクを取ってでも進めてみたいこと。
考えているとワクワクして仕方ないこと。
このためだったら、多少の苦労は苦労とも感じないこと。
私にとっては戸建から始まった不動産投資は、間違いなく人生をかけて本当にやり続けたいことなんですね。
株式投資・デイトレードでも、FXでもない。
アフィリエイトや情報販売、せどりや個人輸入でもなければ、ユーチューバーでもない。
自分には、不動産投資しかない！！とこの2年間の体験を通じて自覚できたのです。
不動産投資で金銭的にいくらまで稼げば独立してよいのか、と考える前に、それがあなたにとって本当にやりたいことなのかどうかをはっきりさせたほうが良いでしょう。
不動産独立のための収入目安
不動産独立のための収入目安について、先日加藤ひろゆきさんが楽待に記事が書いておられ、私にとって一番しっくりくる言葉だったので、ご紹介しておきます。
それは、
「暮らせるだけの収入があればよい」
というものでした。
どうです？なんか腑に落ちませんかW
私の場合、昨年の7月に女房と独立について相談したころに、この先毎月いくらあれば女房と二人で暮らしてゆけるか、を計算して二人でひざ詰めで考えました。
その結果出た答えは、月々35万円でした。
税引き後のキャッシュフローで35万円なので税込みで42万円あればなんとかなります。
我が家の場合、住宅ローンは完済したし、子供たち二人の学資は貯め終わったし、子供たちは成長すれば働いて巣立って行ってくれますから、大きなイベントはもうないのです。
生命保険は最低の部分だけ残し解約し、代わりに2月に個人名義で買ったアパート物件に団信を付けました。毎月の掛け金は生命保険の5分の1になりました。仮に私にこの先何かあったとしても、ローンがチャラになれば、この物件が私の生命保険になります。残された家族の将来の不安にも備えられました。
そうです。全然年収1000万円やら、月100万円なんて大金はいらないのです。
こんないかにも俗説っぽい不動産投資の理想の年収なんて、誰かが適当に言い出したウソの常識だと思います。
本当にリゾートホテルでシャンパンを開けたいですか？海外のビーチでハンモックに揺られる生活がしたいですか？若い女性をはべらせて夜の六本木を豪遊したいですか？
普通に、つつましく、人間らしく、自分のやりたいことのために時間を使い、好きな人と会い、自由な平日を過ごす生き方がしたいだけならば、世の中で言われているインチキ目標の3分の1程度の収入で目標や、夢をかなえることができると気付いたわけです。
女房の理解をもらうのには少々時間を要しましたが、真剣に話続けたら約1か月で合意に至ることができました。
夫婦で合意できた目標があれば、もう、こっちは突っ走ってゆくだけです。
パートナーからの理解を得るのが一番のハードルかもしれませんね。
これは、とにかく繰り返し、誠意をもってあたるしかないでしょう。
しかしながらこれまでを振り返ってみると、我が家の頑固で保守的な女房を、不動産投資で独立する方針にまで合意至らしめることができたのは、ひとえに私が不動産投資を戸建て投資から入っていたからだと思います。
最期までお読みいただきありがとうございました。