不動産投資に専念するために会社を退職します。
不動産投資を始めて2年半。今年満55歳の私が、遂に女房と話しあい目標としてきた「税抜き月額35万円のキャッシュフロー」をラクラク稼ぎだすことができるようになりました。
不動産投資に専念するために、今年いっぱいで今務めている会社を退職することに決めました。
私は平成元年の入社以来、この会社一筋で働いてきましたが、ここ十数年ですっかり雰囲気が変わってしまい、業界をよくわからない人たちが操縦する組織運営に馴染めなくなってしまいました。
給料体系や頑張る部下たちには何の不満もないのですが、やたら横文字の用語を用い、観念的な会話ばかりして上だけを見て仕事をしている人間が優遇される雰囲気に息苦しさを感じていました。
会社に違和感を覚え始めた40代前半から、サラリーマンでいる必要はない、と自覚したいがために、副収入を得るためにいろいろなことに手を出しました。
アフィリエイトやネット仕入れ転売はまるで稼げませんでしたw
結果として、私にはこの不動産投資~古家再生が一番合っていました。
会社を辞めたい、、と思い始めたのは母を亡くした20年近く前の事ですが、それは一時自律神経が不安定になり、出社が困難になった時期があったからです。
そのころから独立起業、今で言う「FIRE」の願望はありました。。
会社の外に飛び出して、自分の市場価値を確かめたいと思いだしたのは20年前の母の死がきっかけでした。
身近な人の死を経験すると、自分の人生を意識するようになるからだと思います。
そして3年半前に父を亡くしたことで本格的に自分の人生に向き合うようになり、1年間不動産投資について勉強しまくり、、
2年半前に資産管理法人を設立し、物件実査と作業用の軽自動車を買い、即座に一棟目の戸建をキャッシュで購入ました。
そして今年8月には合計30室、家賃収入1700万円/年、キャッシュフロー700~800万円/年(月額60~70万)まで達することができたので、来週には辞表を提出します。
今思えば、思い立った瞬間に、一気に形を作っていたのが良かったと思っています。
私が会社を退職、つまりサラリーマンを辞めて不動産投資で独立するために、この2年半でやってきたことをお話ししたいと思います。
不動産投資でサラリーマンを辞めるための4つのステップ
不動産投資でサラリーマンを辞めるためのステップを書きたいと思います。
一言で言うなら、
女房の理解を得るためのステップそのものが、
私自身が不動産投資で小さな成功を手にするためのステップだった。
といっても過言ではありません。
順番に説明します。
1.女房を説得するためにキャッシュで戸建投資に成功する。
最初は女房は不動産投資に反対でした。
これはどこのご家庭でもほぼ一緒の状況ではないでしょうか。
自分の良く理解できなものは大嫌い!なのが、
世の中の「女房」という生き物の特性でしょう。
私にとっても家族の中に反対者がいることのストレスは半端ではありません。まずはこれをクリアしなければ先には進めないのです。
クリアする方法は意外と簡単でした。
「小遣いで一戸建てを買ってみる。一緒に現地を見に来てくれない?」
これが良かったです。
女性は基本的に間取りを見るのが好きなので、自分が普段使っている間取と比べて「ここがいい!」「生活しやすい」「ウチよりもキッチンが使いやすそう~」などと、毎週末物件を見ることが二人共通の楽しみになってゆきました。
キャッシュでやるなら女房にはリスクや心配もないので、「まあ試しに一棟なら」という感じで購入までスムーズにいきました。
購入半年後には賃貸人が決まり、口座に入金があると、「すごい!やったね。」と感情レベルでも理解をしてもらえるようになったのです。
一棟目をリスクを感じずに、
そう、自分がリスクを感じず、女房にも感じさせずに、
一棟目を成功に導くのが一番大事だと思います。
2.2棟目の戸建投資に融資を使って成功する。
2棟目の検討は1棟目を買った半年後でした。1棟目でほとんどのお金を使い果たしてしまい、自己資金をかき集めても300万くらいになっていましたので、銀行を探すことに決めました。
ここで女房には、「2棟目をやるために銀行を開拓しようと思っている。」というと、少し不安な顔をします。
そこで、収支表を作成し、
「1棟目と同様に16%の利回りで回すことができれば毎月の手残りはこれだけ増えるし、仮にしばらく借主さんが決まらなかったとしても、1棟目の収入でラクラク返せるから家計にしわ寄せはいかない。」
と説明、不安がないことがわかるとすぐに合点してくれました。
これで「融資を使って不動産投資をする」ことの関門がクリアできました。
1棟目をキャッシュでやっておいて本当に良かったと思いました。
そして2棟目は電話作戦で信金さんの融資の取り付けも成功し、お客さんが募集後2週間で入居してくれたことで無事に成功!
キャッシュフローは2棟合わせて毎月1.6倍になり、女房も興奮気味に喜んでくれたのです。
3.融資を引き築古アパートを目標キャッシュフローになるまで購入する。
ここまで成功したところで、私の生活に変化が起きました。不動産投資を始めて1年半たった時に、会社で部署移動があったのです。
わたしはこれまでずっと営業、開発系の職種でしたが、管理系の職種に回されることになったのです。
営業、開発系の仕事の良かったところは、ある程度現場の担当者に裁量があり、予算も持たされていたので、お客さんとの関係性の中である程度の事業方針や予算を決裁をすることができました。
管理系ではそうもいかず、直属の重役や経営を企画するセクションの意向にがんじがらめになり、長い打合せのための資料作りや、打合せのための下打合せなど、顔色をうかがいながら日々過ごすことが、「自分には合わない」と思ったのです。
なんなんだ、この時間の使い方は、、と。
年齢的にもこれ以上の出世はなくなり、はっきり言って、焼きが回った、、と思いました。
逆に、この異動があったことで、これまでもやもやとしていた会社の退職時期を2022年中と決断ができました。
2021年7月下旬のある夜、33年間頑張ってやってきた末の一連の出来事と気持ちの変遷を踏まえた自分の考えについて、勇気を振り絞り、女房に、改めて告白しました。
それは正直に今の会社を2022年中に辞めたいということと、そのためにはこの1年をかけて家計に心配がなくなるところまで不動産収入を拡大したい、ということでした。
この真剣な訴えを彼女は受け止めてくれました。
そして奇跡が起きました。
「いざとなったら私が昔退職したときに手付かずで残している貯金があるから、それを全額カンパするよ。だから頑張ってほしい。」
私は彼女がいったい何を言っているのかがわかりませんでした。
「ご、ごめん、もう一度言ってくれる?」
「400万円の貯金があるからそれを全部不動産を買う時に必要ならば使ってほしい。」
私はその晩、真剣な訴えを受け止めてもらえた幸せで眠れなくなり、一人部屋でしばらく涙が止まりませんでした。
そこからは怒涛の3連荘でアパートを購入しました。
金融機関はネットで探しました。全案件バラバラですがすべて2%台で融資を受けられました。ほぼ2~3か月ごとに千葉県の船橋市、習志野市、千葉市の物件を決済しました。
いずれも目標利回り12%以上で条件成立。3連荘のうち2連荘目で女房との約束キャッシュフローは達成していたのです。
勢いがつくとご縁も回ってくるもので、3棟目の買付を出したのは2棟目を決済した1週間後でした。
ここでも女房を安心させるための材料として、「団信に加入したので万が一何かあっても借金がチャラになるから大丈夫だ」、というのが結構刺さりました。
4.キャッシュが尽きかかるところで一棟目を共同担保で利用する。
キャッシュが尽きかかった3連荘最後の千葉市のアパートを検討するときに、女房から400万を借りようか(さすがにもらうのは気が引けたのです)、と迷いましたが、私はあの時、女房の気持ちと覚悟が聞けただけで十分だったのです。
あまり手元の資金はありませんでしたが、共同担保として1棟目の戸建を使って一番大きな物件を買おうと思いました。約5000万円の物件でした。共同担保のおかげで売買価格の95%で承認がもらえました。
しかしながら手出しがなくても銀行の預金残高を通帳原本で確認させられましたので、この時に女房の通帳が役に立ったのです。
最初は不動産投資には大反対の女房でしたが、最終的には、最大の理解者、協力者となってくれ、独立を決意した1年後に女房との約束のキャッシュフロー「税引き後月額35万円」以上の実現ができました。
不動産投資での独立を目指して得られたもの
世の中の不動産投資家で成功している方々と比べれば、まるで駆け出しのレベルですが、私はこれで十分です。これ以上規模を拡大しようとも思っていません。
万が一生活費に不足が生じるようであれば、やってみたかった内装や塗装などの現場でアルバイトをしようと思っています。あるいは退職金の一部を使って年金が支給されるまで食つなぐこともできます。
不動産の方は主にキャッシュと政策金融公庫を使って将来の金利変動やら空室のリスクに備えるために、部屋数を現在の合計30室から50室程度に増やしたいなとは思っています。
それは事業規模の拡大というよりは、収入の現状維持と築古戸建の再生作業に集中することが目的です。
私は事業規模をゴールとして定めていないんです。。
私が会社を辞めて不動産投資で独立を目指し、目標を達成するまでの過程で得られたもの。
そのなかで一番の宝は、女房の理解でした。
改めてわが女房が、私の人生の同伴者、理解者、協力者だということが確認、実感できたことでした。
金銭的なフローよりも、もっと豊かな流れが私たちのもとにやってきてくれた気がしています。
不動産投資、中でも築古物件の再生とは社会貢献です。
古いものを維持し、必要とする人に向けて価値あるものとして再度誕生させ、そこに生活を営んでもらう。
放置されていた空家に明かりが灯り、町に新しい挨拶が生まれる。
自分が理解され、他人を理解する。
今回の人生の中で、このありがたい循環に気づけたことが、私の宝です。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。