コロナで東京都から転出者が増えているらしい

コロナで東京からの転出を決意した

コロナ禍、賃貸市場はどう変わるのか?

不動産投資をやっていると、やっぱり不動産マーケットに関するニュースには興味が尽きませんね。

本社を淡路島に転居すると発表した人材派遣会社パソナグループのニュースは衝撃的でした。今年9月から2023年までの間に1800人の従業員のうち1200人を段階的に移動させるというニュースでしたが、このコロナ禍で東京からの転出を決意した一般の個人も相当数表れているわけです。

この約半年間でも都心一極集中から周辺都市への分散化が進むだろう、と言われてはいましたが、実際に動向をまとめた数値が先月末総務省から出ていました。

10月27日に総務省が発表した9月の人口移動報告によれば、東京からの転出者が30,644人に対し、都への転入者が27,006人と、1割以上転出者が上回っていました。

これで7月、8月と続き、3か月続けて転出者が上回ったという結果だそうです。

私がお世話になった賃貸業者さんも、東京都から千葉県に引っ越したお客さんに理由を聞くと、「コロナで完全にテレワークとなり残業代が減少。家賃の安い郊外に住み変えたい。」、「テレワークが常態化し、間数が欲しい。」、「家族同士でも気兼ねしない広さがあって安心、しかも安い戸建に住みたい。」という意見が多いそうです。

実際に明確な理由で東京から人が転出するという事態が、数字という結果で表れているんですね。

脱都心、郊外拡散時代の不動産投資

学生マンションの賃貸業者さんにも話を聞く機会がありました。一番忙しいはずの3月は様子見ムードで4月~6月は史上最低の売り上げだったそうです。

地方から都心へ出てきた学生が、バイトが無くなり、親の収入も減り、オンライン授業で都内に住む理由がなくなったとして、解約して帰省するというケースもあったようです。

昨年の春に板橋区の某所に土地を買い、新築ワンルームアパート建設し、1億のフルローンを引いた投資仲間のAさんは、昨年末に竣工しコロナ禍が始まる前にリースアップ完了できたのでギリギリセーフ。その後8月に10戸中2戸退去が出たそうで、空室はまだ埋まらないそうです。

特に学生さんの需要に依存したワンルーム物件などでは脱都心、郊外拡散の動きの影響は顕著だったように思います。

10月に若干戻してきているようですが、都心一極集中から、脱都心、郊外拡散という時代に一気に変貌した感じがありますね。

たぶん、私自身も、もし自分がまだ何も行動を起こしていない状態であれば、「こんな時代に不動産投資はリスクが大きいのではないのか?」と考えていたと思います。

都心から人が転出している、というニュースの一方で、郊外の不動産に可能性がある、というニュースが流れているのに、です。

多分悪いニュースだけに引っ張られて、何も始めることができていなかったんじゃないかと思います。

不動産投資系のメルマガを読んでいると、状況が戻るまでキャッシュポジションを高めろ、などという記事が大多数です。果たして脱都心、郊外拡散という先の見えない時代に不動産投資を始めても良いものなのでしょうか?

中古戸建投資は怪我をしにくい

わたしは不動産投資を始めるならば、いつでもそこにスタートラインがある、と思っています。

その時代に合った不動産投資を始めればよいのではないか、と思います。

属性が高いのであれば少しずつ緩んできた金融機関を使ってローンを引いて新築アパートをやる、というのでもよいのです。

ですが、私としては、そんな中でも中古戸建投資は怪我をしにくいからベターだと思っているのです。

リスクのない投資はありません。だからベストの方法なんてないはずなんです。

自分にとって比較的ましな、ベターな道を選び取ってゆくのが良くないですか??

とにかく、どんなリスクを取りにゆくのか?という発想がないと、事業はできないんです。

ところが、中古戸建であれば安くてすぐにできるし、一度入居者が決まればなかなか退出はないので、心配事が少なく、精神的にらくちんなのです~。

もしローンを組んで戸建投資を始めたとして、仮にしばらく入居者が決まらかったとしても、高々月々数万円の返済ですから、飲み代を少し我慢すれば給与所得からカバーできてしまう程度のリスクなのです。

よっぽどボロ屋をつかんで、想定外の工事費がかかるようなことがなければ、中古戸建投資ではほぼ100%といっていいくらい、リスクはないのではないでしょうか。

コロナで東京から転出者が増えているらしい。。。

この言葉だけを聞いて、「不動産投資はリスクが高い・・・」と連想してしまっているとしたら、隣にある宝の山を見過ごすことになりそうですョ。