コロナで賃貸人気が郊外志向に
10月に入って新型コロナウィルスが収まってきた気がしていたのですが、欧米の動向を見ているとまだまだ日本も油断できませんね。
これからコロナの長丁場を覚悟していったほうが良いのでしょうね。
やっと嫌々付けていたマスクが、口元に馴染み温かく感じられる季節になってまいりましたが、皆さんいかがお過ごしでしょうか~?
9月の終わりころの新聞記事を見返していたら、コロナで賃貸人気が郊外志向になりつつあるという内容を散見しました。
都心の賃貸ニーズは依然高いわけですが、同時に一定の層が「会社に行く必要がないのなら郊外の広い部屋で安い家賃で暮らしたい。」と考えてるわけであります。
都心で高級マンションを売っている不動産屋さんに聞くと、「そんなに簡単に郊外にニーズシフトするはずがない。あれは幻想だ。」と自信満々でしたが、一方ではコロナになってから急激に問い合わせが増加しているエリアもあるそうです。
コロナ禍での借りて住みたい街ランキングというのを見てみると、問い合わせ件数増加率のトップ3は、なんと我が千葉県だったのです。
1位 八街 増加率46.2%
2位 姉ヶ崎 増加率40.3%
3位 大網 増加率34.7%
実際の母数は非公開でしたが、千葉の街への問い合わせが4割前後増えているというデータは、一定の傾向を物語っていると言えるのではないでしょうか。
コロナによる賃貸人気が郊外に来ている、と言っても良いようですね。
コロナでなぜ千葉の賃貸物件に人気が出るのか
このランキングで10以内にランクインしていたのが、その他木更津(7位)、君津(8位)、と10件中半分が千葉の街でした。
どうしてコロナで千葉の賃貸物件の人気が出たのか。
八街の注目度が高まったことについてライ〇ルでは「JR総武線で千葉や東京に直通で行き来できる利便性と、都会でもなく田舎過ぎない環境が注目されている。」と分析しているようです。
私たち千葉県人でも「八街」といえばピーナッツ畑、というくらい、他に何もない街なのではないか・・・と想像しているわけですが、実はJR一本で東京まで出ていける便利な街なんです。
ランクインしている街はいずれも総武線ですが、見方を変えればほかにも見直される街はいくらでもあるわけですね。
千葉なら常磐線、つくばエキスプレス、北総線など。この傾向は何も千葉に限ったことではないかもしれません。埼玉、神奈川でも見直されるエリアはあるでしょう。
郊外物件の家賃と広さとの関係
私の1号物件を借りてくれたお客さんは、都内に2LDKを保有しており、この11月貸していた入居者が退去するので、最初はそちらに住まおうと思っていたらしいのです。
貸していた家賃は月額18万円。都内と言っても東側ですが、50㎡で18万は相場家賃でしょう。東京はやっぱり高いですね。。
ここに夫婦で済むよりも、広い郊外のほうが安い家賃で広く住めるのではないか。東京の物件を貸し続ければ、自分は広いところでのんびりと暮らし、差額家賃をもらったほうが得なのではないか、ということで私の物件を選んでくださったそうです。
東京都内で私の物件(建物約140坪、4LDK)を借りようとすれば、おそらく月額30万はくだらないでしょう。電車で都心から30分程度離れると、なんとその半分以下で暮らせてしまうわけですから、見方が変われば良いことだらけなわけです。
私は郊外ファミリー物件の家賃は都内物件の30~40%の広さの家賃に等しい、と見ています。
依然人気が衰えないし、値段が下がらない都心の物件で勝負するか、安くて利便性の落ちない郊外物件で勝負するか。
私はこれからもあまり場所による資産性を考えず、事業家として市場性と利回りを重視してトライし続けようと思っています。